grambooks の出版物
カルチャー
いないはずの犬

長谷部 裕嗣 著

ソフトカバー 88 ページ
本体価格 1,000円
ISBN978-4-903341-14-9
伊藤比呂美

無愛想で
ぶっきらぼうで
暴力的
でも、魅力的

たぶんわたしが
最初の愛読者です(本書の帯より)


収録作品
歩行者たち フォークロア 明日は船出 春の熊 ゆきずり
最後に靴は 紙の重さ にわか雨が止むまでに 遅れてきた船 
錯綜 持ち帰るための雨 幽霊 転ばされた ザ・向こう側 
ハレルヤ -レナード・コーエンに- 水をこぼしてから泣け 
いないはずの犬 その一 いないはずの犬 その二 貧乏な家族の話 
最終ボックス、ラスト箱 ワルツ 裏返しに履いたズボン ニュース
消える、消えた、それは嘘だ 水に溶ける海の写真 消失プレイ

長谷部 裕嗣(はせべ ひろし)
1970 年 東京生まれ
掬  木村ふみの仕事

木村 ふみ 著

オールカラー208ページ
本体価格 3,800円
木村ふみ氏は約30年にわたり人を快適にもてなす空間作りを手がけ 常に第一線で活躍、他の追随を許さぬ足跡を残してきました。
食、アート、工芸、花など、空間を彩るあらゆる素材を総動員し、 個人のテーブルから、ホテル、レストラン、企業、更には沖縄サミットに至るまで、その表現の場は多岐にわたります。
そこでは古今、東西、硬軟、互いに相反するかに見える要素も違和感なく統合され、 誰もが表現できなかった静かで上質な空間が展開されているのです。 それは建築ともインテリアコーディネーションとも称することができない「木村ふみの仕事」と言うべきものであり、 戦後数十年を経て我が国が獲得した美しい空間作りの見事な成果と言っても過言ではありません。 ここに一部とはいえ、150点に及ぶビジュアルと、深い教養と見識に裏打ちされた滋味あふれる文章を併せて 通観してみると、その仕事の奥行の深さと幅、何よりその完成度に改めて驚かされます。
相反するものを柔らかく「掬?むすぶ」ばかりではなく、人と人、それを掬ぶことこそ、彼女の仕事の本旨であると気づくのです。



本書の構成
第一部 卓上の世界
 「節句のしつらい」「守破離の食卓」「共鳴のときの3パートにわたり、食卓をとりまく華やかな演出の世界を紹介。
第二部 花にあそぶ
 「器との共鳴」「祭事の作法」の2パートにより、花を活用した工夫と作法の数々を紹介。
第三部 寸法の美学
 自らデザイン・プロデュースした様々な工芸を、その発想と完成にいたる経緯とともに紹介。
第四部 空間とアート
 ホテルのロビーや客室、レストランなど、アートをとり入れて空間を構築した仕事を紹介。
第五部 食とパーティ
 数時間のパーティのために凝縮された木村流もてなしの神髄を、具体的な仕かけにもふれながら紹介。

木村 ふみ
東京生まれ。大学で美術史を専攻。現在、株式会社エデュウス代表取締役、株式会社ユーアイ代表取締役。 近年では、パークハイアット東京(1994年〜)、グランドハイアット東京(2003年〜)、ハイアットリージェンシー京都(2006 年〜)のフローラル・デザインをはじめ、様々なホテルのアート・プログラムを行なっている。 2000年には九州・沖縄サミットの首里城晩餐会におけるテーブル装飾も手がけた。