協働と共生のネットワーク インドネシア現代美術の民族誌

廣田 緑 (著)

496ページ

¥3,960

[メディア掲載]

東南アジア研究 60 巻 2 号(京都大学東南アジア地域研究研究所)に本書の書評が掲載されました(2023年1月31日発行)

[本書内容]

17年間インドネシアのアートシーンを当事者として目撃した経験をもとに、ドクメンタ15の芸術監督〈ルアンルパ〉をはじめ、世界の美術関係者が注目するインドネシアのコレクティヴに迫る!
インドネシア語の一時資料、現地のネットワークを駆使し、現在に至る美術の流れと歴史的・文化的背景を人類学的視点から綴ったインドネシア現代美術の動態史。

●本書の主なトピック スニとルパ/〈ピタマハ〉によるバリ絵画改革/近代美術運動〈プルサギ〉/日本軍政期の美術組織/民族総力結集運動プートラ/啓民文化指導所/画家たちの独立戦争/サンガールとタマン・シスワ/民衆文化研究所レクラ/スカルノの美術戦略/西洋の実験室-ITB(バンドゥン工科大学美術学部)/古都の物語-ISIジョグジャ(国立芸術院ジョグジャカルタ校)/G30S(9・30行動)以降の美術/黒い12月-インドネシア美術の死/新美術運動-現代美術のはじまり/インドネシア初の現代美術画廊-チムティ/美術市場(パサール)VS政治社会批判(ワチャナ)/スハルト政権下のスニ・コンテンポレル/ブーミンの共犯者/コピー文化が生んだジン-DGTMBコミック/〈タリン・パディ〉/〈ルアン・メス56〉/〈ルアンルパ〉/クンチ文化研究センター/ゴトン・ロヨンと3つのN /ほか
人々の接触が物理的に制限されるコロナ禍。民族・宗教・人種・イデオロギーなど様々な要因で分断が加速する社会において、ともに暮らし、助け合い、生きてくには・・・