高橋信行の初めての作品集です。
愛知県立芸術大学在学中に描いたドローイング群から、2007年の最新作まで、作家自身が精選した154点により、これまでの仕事が一望できる内容になっています。
ときに「日本的」と評される高橋信行の作品ですが、本人は「日本を見直そうといったメッセージ性があるわけじゃない」として叙情性やコンセプトを否定し、視覚芸術としての絵画の造形性にこだわりを見せています。
「『よくがんばったなぁ』と思うと同時に、『なんかずっと同じことやってるなぁ』と思う」(本書あとがきより)と自ら振り返る、飄々としたユーモアも魅力です。
高橋信行
1968年生まれ
2000年VOCA展
2002年「アート・スコープ」アーティスト・イン・レジデンス(フランス・モンフランカン)招聘
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